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授業風景

2021年11月15日

「世界を知る」の授業を紹介します

本日ご紹介するのは「世界を知る」の講義です。

この講義は、現在世界で起きている重要なことについて、自分の言葉で説明できること、またその背景(歴史・宗教・科学)について基礎的な一定の知識を持ち、説明できること、そして世界各地の文化についての理解をもとに、自国の文化について多面的かつ客観的に語ることができること等を目的としています。

毎回、講義の始めに自分か関心を持った世界情勢について発表をしてもらい、それらについて議論をします。さらに、教員が毎回のテーマについて、世界の象徴的な事件や出来事を、写真や映像を用いて視覚的に取り上げます。

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今回の講義は「アフリカ」がテーマでした。南アフリカ共和国出身のKgosana Katlego(クゴサナ カテレホ)さんをゲストスピーカーとして本学にお迎えし、南アフリカについて、学生の前で発表をしていただきました。Katlegoさんは南アフリカの鉱山会社で管理職として働いていた経験や、アメリカ・カナダ・イギリスへの赴任経験があり、現在はJICA奨学生として神戸情報大学院大学で勉強されています。

カタロホさん.jpg

南アフリカ共和国はアフリカ大陸の最南部に位置する多人種・多民族国家の国で、11の公用語が使用されています。また、同国は世界有数の鉱業国で、産業雇用人口も多く、国内経済における主要産業となっています。

Katlegoさんから「アパルトヘイト」について説明がありました。アパルトヘイトとは、南アフリカが第二次世界大戦後の1948年から1991年まで実施した、法によって認められた人種隔離政策のことです。具体的な政策内容としては、人種ごとに住む地域が定められ、黒人は都市部から離れた地域に集団で住むことを強制されたり、国内の自由な移動を禁止されたというものがありました。

学生たちは前回の講義のなかで「人種差別をなくすには何をすべきか」を議論しており、事前知識を持って今回の講義に参加しました。Katlegoさんは「辛く悲しい過去があったが、今は人種を超えて手を取り合っていくのを国の目標としている」と話してくださいました。

世界を知る④.jpg

南アフリカの文化や観光、そしてスポーツ等についての説明もありました。アフリカではダンスが盛んで、様々な種類のダンスを動画を交えながら紹介してくださり、"Everything revolves around dance"(全てのことはダンスを中心にまわっている)と言っても過言ではないくらい、私たちにとってダンスは大事な文化なんです。と熱く語ってくださいました。また、ケープタウンやクルーガー国立公園などの国内の観光資源についても説明がありました。

ケープタウン.jpg

発表は全て英語で行われましたが、教員から適宜、通訳や解説があったので、学生たちも十分内容を理解することができました。

発表終了後、学生から南アフリカの雇用問題や国内での格差問題、そしてCO2排出問題などについてKatlegoさんに英語で質問をしました。学生からの質問にも一つ一つ丁寧に答えてくださいました。

世界を知る⑥.jpg

最後に、Katlegoさんから「南アフリカには日系企業も数多く進出しているので、皆さんの中にもいつか南アフリカで働く人がいるかもしれません。南アフリカはとても素晴らしい国です。ぜひいつか南アフリカに来て下さい」とコメントを頂きました。南アフリカについて学ぶ貴重な機会となりました。

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