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授業風景

「リスクマネジメント論」の授業を紹介します。

本日ご紹介する授業は「リスクマネジメント論」です。

 

本講義では、組織が存続、発展していくうえで障壁となるリスクを正確に把握して対策を講じることで、危険の発生を回避したり、危機発生時の損失を極小化するための活動であるリスクマネジメントについて、過去の実例を交えながら学びます。

これまでの授業では、リスクの定義や、リスクを認知する上で必要となってくる不確実性やバイアス、さらには生活に溢れるリスクを、実例を交えながら学び、さらに自分達でリスクを発見、評価し、必要な対策を立てる一連の流れを様々なケーススタディを使って考察しました。

この日の授業では、株式会社誠孝から品質管理室の酒勺重人さまにお越しいただき、「食品のリスクマネジメントへの取り組み」というテーマでカット野菜の食品安全について講義していただきました。

授業の前半では、原材料を入荷してからカット野菜になるまでの製造工程について説明がありました。野菜の洗浄に使う水について等、時折学生からの疑問にもお答えいただきながら詳しく教えていただきました。

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カット野菜の品質管理には「衛生」「温度」「微生物」「異物」という4つの管理ポイントがあるとお話があり、学生たちはそれらがどの工程で重視されるかを考えていきました。

この授業の担当教員である千賀喜史専任講師の呼びかけのもと、製造工程ごとに4つのポイントの中からどれが1番重視されるか当ててみました。学生たちはみな正解していました。

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授業の後半では、実際にあったクレーム事例について教えていただきました。

カット野菜の袋の中にナットが混入していたというもので、商品を回収し、原因究明に至るまでを教えていただきました。

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食品のリスクマネジメントとして重要なことはHACCP(ハサップ)という管理基準に取り組むことと、従業員への教育だそうです。どれだけ高性能な機械を使用しても管理するのは"人"であるため、教育が大切であるとおっしゃられていました。

 

最後に、なぜ製造段階で報告が上がらなかったのか?や大人数で働く上での工夫、検査に用いる機械についてなど、学生からの質問にも丁寧にお答えいただきました。

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