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第292回学生ブログ【29きゅうDiary】「大学三回生の夏」

黒髪だった乙女

第292回学生ブログ【29きゅうDiary】「大学三回生の夏」

雑記

「大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。」

 

 

 

 

はじめまして、大学三回生の夏を迎えてしまった 黒髪だった乙女 です。

 

冒頭の文章、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。森見登美彦さんの『四畳半神話大系』の始まりを告げる文です。

 

今日は、そんな大学三回生を迎えてしまった私の夏についてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

四畳半神話大系を読んだことがない方に向けて軽くあらすじをご紹介します。

 

「京都の大学に通う大学三回生の『私』は、薔薇色のキャンパスライフを手にするためにもがき始める。4つの並行世界で繰り広げられる、『私』の物語。果たして薔薇色のキャンパスライフを手に入れられるのか、そもそも薔薇色のキャンパスライフとは何なのか、『責任者に問いただす必要がある、責任者はどこか』」

 

めちゃくちゃおもしろいので読んでみてください。

 

 

 

 

さて、

 

 

 

 

私がこの小説に出会ったのは大学一回生の夏でした。当時三回生だった先輩に、この作品の舞台化に誘っていただいたのがきっかけです。

お誘いをいただくまで、お恥ずかしながら私は『四畳半神話大系』の存在を知らなかったのですが、読んでいくうちに森見さん特有の言い回しがくせになり、読み進める手が止まりませんでした。

 

読み終わるころには、この世界にすっかり魅了され、森見さんの作品のファンになっていました。

好きな作品の舞台化に携われるというのはとても幸せなことでした。

稽古場もとても楽しく、この日々がずっと続いてほしいとさえ思っていました。

しかし、あっという間に本番の日はやってきて、舞台の幕は上がり、そして下がりました。

 

作品の中で、大学三回生の主人公「私」と、私が演じた「明石さん」は下鴨神社の古本市で出会います。その他にも古本市の描写は「夜は短し歩けよ乙女」など森見さんの作品に多く登場します。

そのようなこともあり、当時大学一回生だった私は「大学三回生になったら下鴨納涼古本市に行くんだ!」と心に決めました。

 

当時は、「大学三回生」という言葉がすごく遠く感じていましたが、あっという間に私も大学三回生になってしまいました。

果たして、私は実益のあることをなにか一つでも成し遂げられたでしょうか。

 

異性との健全な交際はなく、

学問への精進を怠った結果いくつかの落単を許し、

肉体の鍛錬に励まず、体力は衰えていくばかり。

社会的優位の人材となるための布石の数々をことごとく外してしまっているのではないか。

 

まあでも、一応、私なりにはがんばっているつもりです。

 

三回生になり、黒髪だった私は、公演のために生まれて初めて髪を染めました。本当は思い切って金髪にしたかったんですけど、諸事情で茶髪になりました。茶髪の乙女です。就職するまでには一度でいいから金髪にしてみたいものです。

 

 

 

 

そんなことはさておき、やっと本題に入ります。

 

 

 

 

三回生の夏、ということで心に決めていた下鴨納涼古本市に行ってきました!!

 

 

 

 

7時32分、豊岡発の電車で10時30分には京都に着き、11時頃から古本市探索、その後はお洒落なカフェでのんびりするか、豊岡では見られないような映画を見るのもいいなあ

 

 

 

 

と思っていたのですが、怠惰過ぎるがゆえに、電車の発車時刻に駅についてしまいました。

時刻表によると次の電車は2時間後。

コメダに行くかスタバに行くか迷って、スタバでこれからの計画を練り直すことにしました。ちょうど1年前くらいにできたんです。駅の近くにスタバがあってよかった。

 

そんなこんなでスタバで優雅に時間を過ごし、次の電車には余裕をもって乗り込むことができました。

 

京都駅についたのは午後二時過ぎ。お昼を食べて、少しゆっくりしていたらあっという間に三時半。古本市は五時までとのことなので、急いでバスに乗り込みます。

 

 

 

 

むせ返るような熱気、古本を漁る大勢の人々

 

 

 

 

を想像していましたが、雨が続いていたことや夕方ということもあり、気温は少し蒸し暑いくらい、人もそこまでおらずとても回りやすかったです。

 

「ラ・タ・タ・タム」も「海底二万海里」も見つけられませんでしたが、私の気に入る本を2冊手に入れることができたので満足です。

 

古本市を最後の時間まで満喫し、帰りに公演成功のお礼参りに下鴨神社に行こうと思ったのですが、参拝時間が過ぎていました。下調べをしないとこうなります。

仕方がないので、糺の森から出るときに感謝の気持ちを込めてお辞儀をしました。

明石さんと、四畳半神話大系の世界とお別れをした感じがして、少しさみしかったです。でもすごく清々しい気持ちになりました。

 

 

帰りは、寄り道をしながら京都駅に向かいました。

 

 

鴨川は連日の雨でいつもより水かさが多く、流れもとても速かったです。水遊びをしている人たちがたくさんいて、私も混ざりたかったのですが、動きにくい服装をしており、遊ぶと流される未来が見えたので断念しました。

悔しかったので、水だけ触って帰りました。とても冷たくて気持ちよかったです。

夕方の鴨川デルタはとても綺麗でした。

 

 

そして、出町座という映画館にも行ってきました。『夜は短し歩けよ乙女』を上映中とのことで、ロビーにはたくさんの森見さん作品関連グッズがありました。

ロビー内にあるバーには、『夜は短し歩けよ乙女』に登場するカクテルなどが販売されていました。

電気ブラン、飲みたかった。。

 

 

本当は京都っぽい夕食を食べて帰りたかったんですけど、そんな時間もお金もなかったので、豊岡にはないセブンイレブンで食べたいものを食べたいだけ買いました。

美味しかったです。

 

 

そんなこんなで豊岡に着き、翌日からはバイト、実習、そして稽古に明け暮れる日々が始まりました。

暑いし、忙しいけど、とても充実した毎日です。たまにバテちゃうけど。

これからも、ものすごく熱いこの豊岡で、腐らずなんとか生きていきます。

 

 

 

 

めちゃくちゃ長くなってしまいました。

ここまで読んでくれた皆さんありがとうございました。こんなに長い文章を読んだんだからきっとなにか良いことありますよ。

 

 

では。

 

 

 

 

黒髪だった乙女

 

 

 

 

p.s.

皆さん甲子園見ましたか?

私は見ました。熱かったです。私の地元の高校が優勝しました。もう本当に嬉しいです。感動して泣いちゃいました。

あの場に立っている高校生たちの思いはきっと私には想像がつかないくらい、熱くて、強いんだろうなと思います。

あれくらい、熱くなれるものがあるって素敵ですね。私も豊岡の暑さに負けないくらい熱い戦いをしたいものです。

 

 

 

 

 

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