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第308回学生ブログ【29きゅうDiary】「大学3回生の秋」

黒髪に戻った乙女

第308回学生ブログ【29きゅうDiary】「大学3回生の秋」

イベント演劇雑記

「必ず壁はあるんです。それを乗り越えたとき、パッとまた新しい世界がある。だから厳しく自分を鞭打ってやってきたときは、振り返ってみたとき実にさわやかです」

みなさん2度目まして。
「黒髪だった乙女」改め、「黒髪に戻った乙女」です。
長期実習があったため、せっかく染めた茶髪も黒く戻してしまいました。
リタッチもなんだか面倒で、就活も始まってしまうので、きっとしばらくはこの黒い髪の毛のままです。

今回の冒頭の文章は冒険家 植村直己さんの名言です。
植村さんは豊岡市出身で、1970年に世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂し、同年には世界初の五大陸最高峰の登頂者となった偉大な方です。
私が参加している、今年度の舞台芸術実習TYT企画でも大きく取り上げている人物で、私たちは日々植村さんの言葉、人生に向き合っています。
他にも様々な言葉を残しているので、ぜひ調べてみてくださいね。偉大な冒険家の言葉は意外にあなたの心に響くかもしれません。

この夏、そして秋に、私は植村さんの言葉を何度反芻したでしょうか。
たくさん元気をもらいました。

さて、本題です。
私にとって今年の最も大きな経験となった思い出をお話しますね。

夏の終わり、私は鳥取で開催された「BeSeTo演劇祭29+鳥の演劇祭18」に参加させていただきました。

鳥取県の鹿野町という、古い町並みが残る穏やかな場所で行われたこの演劇祭では、国内外から多くのアーティストや学生が集まりました。
鹿野町、本当に素敵な街でした。

民家に飾られた風車、雰囲気の良いカフェ、劇場近くの池には、大きな白鳥がいたり…

演劇を通じて鹿野町に出会えたことがまず幸運だったと思います。みなさんもぜひ訪れてみてくださいね

入学当初から関心のあった「知育演劇」というジャンルに関われたことが大変嬉しい反面、
この大学にいながら「演劇」という芸術に深く関わったことのない私が演劇を通じた国際交流に参加していいのだろうか…という大きな不安がありました。

けれど今振り返ってみると、あの経験こそが「芸術は国境を超える」ということを実感させてくれた時間でした。
今回の演劇祭では、自分たちがつくった作品を海外の観客に観てもらう機会があり、その方たちのために字幕もつけていただいていました。そして翌日、韓国チームの公演を観に行くと、なんと彼らが私たちの演劇で得た知識を劇中で使用してくれていました。
「あ、ちゃんと伝わったんだ」と胸が熱くなりました。
字幕を通してでしたが、作品の内容が海外の人にも届いたという事実を実感しました。これが、こんなにも嬉しいことなのか、と胸が熱くなりました。

その後に行われた学生交流ミーティングでは、お互いの演劇について感想を伝え合いました。 私は英語が大の苦手で、最初はとても不安でした。しかし、お互いに相手の意図することを汲み取ろうと、しっかり目を見たり、ボディランゲージをたくさん使うことで、完璧な英語で無くとも、最高のコミュニケーションが生まれるのだと感じました。
自分たちの演劇を通して、国や言葉を超えて「通じ合う」瞬間を体験できたのは、今までにない感動でした。
(ちなみに、英語で詰まったときはPapagoという翻訳アプリに何度も助けてもらいました。笑)
結局いちばん大切なのは、英語力よりも「伝えたい」という気持ち。
相手の目を見て、理解しようとする姿勢や、勇気を出して一歩踏み出すこと。
そしてその時間を一緒に楽しむことなんだと実感しました。

また、演劇祭ラストを飾るクロージングパーティーでは、各国チームの余興披露の時間がありました。
日本チームは会場全員を巻き込み「翼をください」を合唱。
アップライトピアノが会場にあるということで、急遽ピアノ伴奏をさせていただくことになりました。とても緊張しました!笑 緊張しましたが、私の伴奏にのせて日中韓の学生たちが楽しく歌う姿を見て、芸術は言葉を必要としないし、国境の壁など関係ないのだと改めて深く感じました。

やれて良かった
…ピアノが弾けて良かった。笑

この経験を通して、私は改めて「芸術」というものの可能性を考えるようになりました。
これまで、自分の将来を考えるときに「芸術に関わる生き方」はどこか遠い世界のように感じていたけれど、
国や言葉を超えて人とつながる力を持つ芸術の魅力を目の当たりにして、
「もっと関わってみたい」と思うようになりました。

一方で、就職活動も本格的に始まる時期。
芸術に関わる人生を歩むことも、社会で働くことも、どちらも簡単ではないけれど、
このBeSeToで感じた「やればできる」という感覚が、背中を押してくれます。
そんな私が最後に紹介したいのが、植村直己さんのこの言葉です。

「いいかい、君たちはやろうと思えば何でもできる。
僕と別れた後もその事を思い出してほしい。
やろうと思えば何でもできるんだ。」

やろうと思えば、できる。
この言葉を思い出すたびに、少し勇気が湧いてきます。
限られた時間の中でも、自分の心が動くことを大切にして、
一歩ずつ前に進んでいけたらいいなと思います。

きっとあなたにも、乗り越えた先に「新しい世界」が見えてくるはずです。

今回も、こんなに長い文章を最後まで読んでくれてありがとうございます。
最後まで読んでくれたあなたに良いことがありますように。

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