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ヨロコビ
第344回学生ブログ【29きゅうDiary】「風、」
実習
香美町役場での実習。初日はまだ雪も残り、寒い風が吹いていた。
名前だけ知っていた町から、演劇祭の上演を通して、観光地、場所が分かり、この実習を通して、暮らしている人びとの思いに少し触れることができたかもしれない。
「香美町」という文字は、私にとってただの地名、観光地だった。そこから、〇〇さんと△△さんが暮らしているといった知り合いの町、人の温もりで少しやわらかさがある「香美町」という思い出に変わった。
今回の地域創生実習では、
香美町における人口減少、少子高齢化、若者流出の課題に目を向け、「移住、定住」のコンテンツ作りを目指してきた。
そこから、町内の高校生、今は外に出ている大学生、地元のおじいちゃん、おばあちゃん、ゲストハウスを経営されている方、観光協会の方、水産加工業の方、花屋さんの方、フェスを開催している方、移住相談室を運営している方など香美町に暮らしている人びとからお話を伺うことができた。
話の中では、人が減っていることを実感しているエピソードがよくあった。
「部員が減っちゃった、運動会でリレーができないんです、隣の家が空き家になってしまったよ、美味しかったあそこのお店もたたむことになっちゃったよ…」
香美町には、この4月に合併する小中学校があるとも聞いた。
チームは、当初、香美町の観光名所や美味しいご飯などを外の人に上手く紹介、アピールしていくことで移住、定住を希望する人が増え、課題解決に至るのではという考えだった。
でも、暮らしている一人ひとりの話を聞いていく中で、今、目の前の人に、どうしたら喜んでもらえるんだろうか、自分たちにしかできないことはきっと何かあるという思いに変わっていった。
そして、香美町における香住、村岡、小代の全三区の交流があまりないことにも目を留めた。
海から山へ、蟹から但馬牛、鉄橋からスキー、豊かなコンテンツがある中で、人びとの世代と立場、住んでる村を越えた交流の場を作り出すことで、
都会にはない、人びとの温かさがある大交流、この町でしかできないこと、住んで楽しい、安心できる町作りから始めることで、Uターン、Iターンにつながるのではないかと考えた。
行政だけでなく、大学生の私たちも持続的に関わっていく企画、廃校を活用した「町の学校・町の文化祭」を作り上げる。
これが、チームで見出した最終的な提案となった。
ヒアリングで出会った方々、一人ひとりからネットでは探せない面白い話がたくさんあった。
町民の一人ひとりがキーパーソンで、主役で、希望であると実習を通して知ることができた。
人が減っていくことなどから、諦めムード、将来への不安から漂う見えない空気に。
新しい風を吹かせたい。
それは、香住の海から村岡の里を通り、小代の山奥まで力強く、かつ温かく、優しい風。
香美町の10日間は、そのような気付きを与えてくれる実習となった。
出会った香美町のみなさん、一人ひとりに感謝します。
桜はこれから咲く。春風、吹く日に。
ヨロコビ
長めのP.S
4年間、出会ってきた全ての方に。ありがとう。学生ブログ、最後の投稿となりました。それも、3月9日の投稿になるとは!4年間、何度、進路、夢を変えてきたことか…将来のことは自分でもわからなくなる日が続いてました。でも、出会った方々、アート、言葉と記憶から。やはり原点というのがありました。4歳の経験が意外と自分の原点になってます。
忘れてしまったこともたくさんあった。でも、忘れられない言葉もありました。もちろん、しんどい、辛い雨の日もあった。でも、今はむしろ弱さを強さに変えられた気がします。
愛、優しさ、人生、希望、永遠、喜び…。響きが良い言葉をもっと探しにいきます。